私は、玉露が大好きです。
記憶としては、子どもの頃から、好きだったと思います。
お家にお客様が来た時や、お坊さんがお経をあげに来た時などは、母や祖母が玉露を淹れていたのだと思います。
ふだん家族で飲むときは茶色の棒茶だけど、お客様には緑色のお茶。緑のお茶は、特別。そんな憧れというか、好奇心から、こっそり特別な緑のお茶を拝借していたのではないかと思います。
そんな生粋の玉露好きにはたまらないイベントが、金沢の茶舎觀壽さんで開催されました。
産地違い、品種違い、年度違い、その3テーマで玉露を飲み比べるという内容で、合計6杯の飲み比べです。
この飲み比べで使われたのが、茶皿。静岡の茶園さんと器の作家さんが、茶をもっと楽しめるようにと、開発されたのだそうです。
女性の片手の平に乗っかるほどのサイズ。
茶皿の中央に、玉露をいれ、
くぼみに収まるか、ちょうど位、もしくはお好みで、40度の湯を注ぎます。
私は、一煎目、凝縮された濃い玉露の風味を楽しみたかったので、湯を少な目にしました。
イベントでは、このまま、しばし歓談。1分でも、もっとでも、自分の好みで抽出時間を決めました。
茶皿をほぼ90度傾けても、不思議と茶葉は落ちてきません。
安心して、小さな茶杯に注ぎ(と言っても滴ですが)舌にのせると、茶の力強い旨味が広がります!
この数滴の玉露の美味しさったら!
夢中になって、 二煎、三煎... 茶葉の姿の変化も楽しめます。
茶種や茶の量にもよりますが、八煎くらいは美味しくいただけるそうです。
茶皿は、とても気軽に玉露の味わいを楽しめるので、現在、私のお家でも大活躍です。
茶舎觀壽