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ティーバッグの実験


今日は朝から、大事な実験を試みました。加賀の紅茶を、素材やカタチの違うティーバッグで淹れて味わいの違いを探る、というものです。

実は、このサイトと同じ『茶図 chazu』という名前で、お茶のブランドを作ることになり、その商品ラインナップにティーバッグも揃えるのですが、はたしてどんなティーバッグに詰めるのが良いか?ということで、この実験となったわけです。

・紙のティーバッグ(平型)

・ナイロンのティーバッグ(テトラ型)

・ソイロンのティーバッグ(テトラ型)

・ポリエステルのティードリップ

この4種で実験です。ソイロンは、植物のデンプンを原料としたバイオマス素材で、熱湯抽出で有害な物質が検出されず、自然環境に優しいティーバッグ。同じ温度の湯を、同じ時間抽出し、さあ、飲み比べです。

淹れてすぐの熱い茶は、紙のティーバッグの違いはわかりましたが、他3種は私にはほとんどわかりませんでした。

ほんの少し冷めると、わずかに他の3種も違いが感じられましたが、ソイロンのティーバッグとポリエステルのティードリップは、全くわかりませんでした。

お砂糖を小さじ1ほど入れて飲んでみると、4種の違いが、私にははっきり感じられました。

さらにそれが、ほぼ常温に冷めてから飲むと、これが同じ加賀の紅茶か?と思うほど、味わいが違いました。

どれが美味しかったかという視点ではなく、リーフをポットで淹れた味と近いのはどれかという視点で、私の感覚では明らかに答えが出ました。

そしてこれほどまでに違うのなら、ミルクティー・ストレートなどの飲み方、飲む時の体調、飲む方の年齢、飲む時間、合わせる茶菓子や料理などによって分けてもいいのではないかと思いました。

茶図で販売するティーバッグは、まずは、リーフをポットで淹れた味と近いものをご提案しようと思います。しかし、それが一番美味しいというメッセージではありません。美味しいというのは個人の嗜好です。

お茶は、淹れ方で風味が変わります。ティーバッグのカタチや素材も大きく関係していることを知ったので、もしかすると今後、あえてリーフとは違う風味をお楽しみいただけるティーバッグも、ご提案できるといいなと思います。

この実験のために、多大なるご協力をいただいた、山中産業株式会社 様に心よりお礼申し上げます。私のような新参者にも真摯に対応くださる、素敵な会社様です。

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