南加賀・打越製茶組合さんの茶畑では、年に1回この新茶の時期に、地元の子供達向けに手摘み体験を開催されています。
近くの保育園児と小学生が、交互に列をなしてやって来て、まずは打越製茶組合会長・吉田さんのお話を聞きます。
「茶の新芽、柔らかいところを摘んでくださいね。いっしんによう(一芯二葉)と言って、芯とその下の2枚の葉の部分が美味しいので、その部分を摘んでくださいね」この説明の後、子ども達は、一斉に茶摘み開始!
子供たちは、摘むたびに、「いっしんによう! (一芯二葉)」と言いながら、見せてくれました。摘んでいるうちに、友達とどのくらいの量を摘めたか競い合いが始まり、結局は五葉くらい長く摘んでましたが、どの子も大満足のようでした。
一時間弱、たくさん摘んだ後、その茶葉を持ち帰って、保育園や学校で手揉み茶を作るそうです。摘んだ茶葉が蒸れないように、袋を振りながら歩いて帰る子ども達。今は、茶畑が身近にある事が普通だと思っているでしょう。けれど、きっと大人になってから、それはとても貴重な体験であること、自分の生まれ育った場所には大切な資源があることに気づくのだろうと思います。
今年は、私たち数人の大人も、子ども達に混じって茶摘みを体験させてもらいました。一芯二葉で黙々と摘んでいましたが、私はどうもノロマな作業員で、なかなか茶葉が集まりませんでした。一人、友達が初めてなのに達人のように上手で、彼がたくさん摘んでくれました。
茶畑には、時折、てんとう虫さんが居ました。これは、打越製茶組合さんの茶畑が、栽培時無農薬だから。害虫もくるし、それを食べてくれる、てんとう虫も居るのですね。